2011年9月24日土曜日

93歳の画家、堀文子さんの言葉

今年は、地震や台風で、日常の当たり前と思っていることが、そうではないのだと気付かされる機会がとても多いですね。

やっと痛みもなくなり、まるで台風が過ぎ去ったような、それでも少し雨が降った今日のお天気のような感覚の私の体調でしたが、今回のことで、またしても自分の古い概念が少し剥がれたような気もします。

寝込んでいた時、当たり前に出来ていたことができなかったわけですが、寝ながら思ったのは、自分が本当にしたいことって何だったんだろうということでした。

得意だからしていたことや、お金になるからしていたこと、得だからしていたこと、単に好きだからしていること、人がやっていて、なんとなく自分もできそうだからやってみようと思うこととか、まあ色々ありますが、体調が治ったら、私は本当にしたいことをしようと、思いましたね。

常識とか、人がどう思うかなどは、もう関係ないと思いました。

両親が私に対して描いていた理想の人生などからは、とうに外れてしまっていますし、どちらかというと波乱万丈、好きなように自由にやってきましたが、更に、頭で考えるのではなく、心の赴くままに生きたいと思ったのです。

そんな中、先日、93歳の画家、堀文子さんの番組を見ました。93歳というお年に驚きました。とてもお若くて、おきれいで、きちんとお化粧もされていて、アクセサリーもお洋服も素敵で、直接お話ししてみたい、とても魅力的な方でした。

なによりも、心に響いたのは、「息の絶えるまで感動していたい」という言葉です。

最近、感動することが減っている気がしていたのです。でも、それはいつの間にか、かつて体験したささやかな記憶だけで、もう知っている気になってしまっていたからなのです。

堀さんは、「群れない、慣れない、頼らない」をモットーにされているのだそうで、年を重ねるほど、知らないことが増えるともおっしゃっていました。いつの間にか、なんでももう体験してしまったような気になっていた自分にはっとさせられました。

この世を生きるというのは、大変なこともありますが、感動的なことでもあります。そんなことを、なぜか忘れてしまうのです。

私も死ぬまで感動していたいと思います。そして、それを表現したいとも思います。

そうそう、堀さんは83歳の時に、動脈瘤で倒れられたのですが、ご本人の言葉によると、「私の体の細胞が懸命に働いてくれ、自然治癒によって奇跡的に一命を取り留めました」…なのだそうです。

そして、年を重ねて、とても自由だとおっしゃっているのです。どこの集団にも所属せず、師も弟子もおらず、好きなように絵を描き…。

その感覚は、とてもわかる気がするのです。命を脅かすほどの病気をして、それが奇跡的に治癒したあと、本来のエネルギーが姿を現したがっているというのです。

毎日が初体験で新しい発見の連続なのだそうですが、私ももう今までのような生き方はいいなあと今回つくづく思ったのです。自由で、好きなようにしたい。

自由で好きなようにするのです。だからといって、がむしゃらに自分で舟を漕ぐのではなく、もっと流れにたゆたう感じです。自分でどうこうしようと我慢をしたり、がんばるのではなく、好きなようにすることが、逆にゆったりとこの世の流れに乗る感じです。

明日は、繰り返しなどではなく、初めての一日なわけですから、それだけでも感動ですね。

息の絶えるまで感動していきましょう。

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